キャロラインの早産は子宮内の炎症によるものでした。生まれてきたレイチェルは、呼吸を殆どしておらず、心拍も10秒に一度しかありませんでした。レイチェルに残された時間が20分間前後であることを、医師は夫婦に告げます。キャロラインは、初めて娘を抱きながら、これが最後になると知って涙を流しました。

Facebook/Carolyn Isbister

「私はその時、せめて最後はあたたかくしてあげたいと思ったの。よく分からないけど、直感的な思いだった。私はレイチェルを包んでいたブランケットをとって、裸のレイチェルを自分の胸に抱いた」娘との最後の時間は、一瞬一瞬が愛おしく感じられました。しかしその後、信じられないことが起こります。

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母の胸に抱かれていたレイチェルが、呼吸を始めたのです。「信じられなかった。私たちも、医者も。レイチェルが小さな泣き声をあげたの。期待してはいけないと思いながら、私はどうしても諦めることができなかった。息があるうちにと思って病院の牧師さんを呼んでもらった。レイチェルは私の胸の上で洗礼を受けた。そのままこの子が静かに息を引き取るのを待っていた。でもレイチェルはそこに居続けた。ずっと。やがて顔にも赤みが出てきて、呼吸もどんどん強くなっていったの」

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レイチェルは集中治療へと移動されました。その後は、保育器の中で少しずつ成長していきました。5週間後に人工呼吸器が外され、そして4か月後、イスビスター夫妻はレイチェルを連れて家に帰ることを許されました。その時のレイチェルの体重は4000gでした。「レイチェルは勇敢に闘った。今彼女がここにいることが、奇跡としか思えない。20分しか生きられないと言われたのに、私に抱かれながら生き続けた。あの日のことを私は忘れない」抱っこされるのが大好きなレイチェルは、今も元気に成長しています。

Facebook/Carolyn Isbister

母子の神秘的な繋がりには、度々驚かされます。キャロラインが娘のレイチェルを直感的に胸に抱いていなかったら、レイチェルは助からなかったのかもしれません。直感を信じるって大切ですね。