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森羅万象

(感動実話)危篤の患者さんからのナ-スコ-ルで病室に駆け付けたら 患者が手に赤いリンゴを持っていた。

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(感動実話)危篤の患者さんからのナ-スコ-ルで病室に駆け付けたら 患者が手に赤いリンゴを持っていた。

             
この患者さんは夫婦仲が良く、今日はご主人の容態が悪いので

奥様が付き添っておられました。

私は連日の夜勤で少し疲労を感じていましたが、突然のナース

コ―ルで急いで病室にかけつけたら、患者が手に赤いリンゴを

持っていました。

 

容態は特に異変はないようですが、神妙な面持ちで私に、

『リンゴを剥いてください。』とリンゴを差し出しました。

奥様はまだ寝ておられるようでしたので、仕方なくリンゴ

を剥き始めました。

 

すると患者さんに『もっと丁寧に剥いてください』と言われ、

 

さすがに苛立ちを隠せなかったかもしれませんが、それなりに

剥いて手渡しました。

 

患者は数日後亡くなられてました。

病院の会計を済ませて奥様が私のところへ挨拶に来られ、

『先日は主人が不躾なお願いをして申し訳ありません。

あの日は私の誕生日でしたので、、、

有り難うございました。』

 

奥様は私たちのやり取りを聞かれていたそうです。

私が当日疲れていたのは確かですが、ご主人は瀕死の重体のなかで

奥様に感謝の気持ちを伝えようとしたのです。

 

私は奥様に『ごめんなさい』と言って思わず泣き崩れてしまいました。

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