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メキシコ境界線のすぐ北の南アリゾナの砂漠地帯で、45歳の女性が運転する車がコントロールを失い、道路から300フィート(約91メートル)外れたところで事故を起こした。
女性は、瀕死の重体だったが、同乗していた9歳の息子には怪我は無かった。
男の子は救助の手を求めて彷徨った。2時間後、彼は1人の男性と出会った。男性は26歳の不法移民だった。ちょうどメキシコ境界線を不法に乗り越えて来たばかりだった。
男性は男の子と一緒に事故現場に行き、女性を助けようと試みた。しかし、女性を車から引っ張り出すことはできなかった。その後、女性は死亡した。
女性は2ヶ月前に夫を亡くしたばかりだった。男性は母親を失った9歳の男の子を励まし続け、冷え込みの厳しい砂漠地帯で男の子に自分のジャケットを与え、焚き火をつけるなどしてずっと一緒に付き添っていた。
朝になってようやくハンターが彼らを見つけ、事故を警察に通報した。それでも不法移民である男性は救助隊が来るまで、男の子から離れようとはしなかった。
その後、救助隊が駆けつけ、結局男性は不法移民として境界線警備隊に捕まった。
現場に立ち会った警察官は語った。「事故に遭い、母親を目の前で亡くしたまだ9歳の男の子が真っ暗な砂漠に1人取り残され、もしもこの男性が側についていなかったら、男の子は無事ではいられなかったかもしれない。男性は境界線を超え、これから米国に入ろうとしていたのだ。男性自身の事を考えれば、男の子を見捨ててもおかしくない立場だった。不法移民のすべてが悪い人たちではない。彼らの中にはたくさん良識を持っている人たちがいるのだ。」
男性のファースト・ネームは「Jesus」、ジーセス=キリストと同じ名であった。
まさに9歳の男の子にとっては、 神様のような存在であった。
2007年11月22日に実際に起きたお話です。当時、アメリカでは男性はヒーローとして話題を集めました。
当時の実際のニュース(英語)がまだ残されていました。タイトルにもあるGuardian Angel(ガーディアン・エンジェル)とは、守護天使という意味です。
メキシコから境界線を乗り越えて不法に米国で暮らしている人たちは、沢山います。彼らの多くは安い賃金でまじめに働いて、その収入の殆どを故郷のメキシコにいる家族に送金しています。 米国での彼らの暮らしは本当に質素で、とても貧しいのです。 それでも文句1つ言うこともなく人の嫌がる仕事をしているのです。
米国は安い賃金で雇える彼らの労働力にある意味支えられていると私は感じています。このニュースは、そんな彼らの人間性を証明するような出来事でした。
トランプ氏が彼らをすべて米国から追放するとツバ飛ばしながら真っ赤になって演説していますが、米国経済の土台を支えている彼らすべてをこの米国から追い出してしまうと、本当に困るのは不法移民たちではなく、米国経済なのです。