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森羅万象

夫婦喧嘩が絶えないお母さんが携帯電話を忘れて外出。携帯を見てみると、離婚の話し合いが行われていた

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夫婦喧嘩が絶えないお母さんが携帯電話を忘れて外出。携帯を見てみると、離婚の話し合いが行われていた


2年も前の事。

たった一度携帯を覗き見した事が、人生を大きく変えることになった出来事がありました。
 
大学生の私とお父さん、お母さんの3人で住んでいたあの時。
お父さんとお母さんの夫婦喧嘩が毎日絶えない時がありました。
 
些細なことで、文句を言い合う二人。
私も呆れながらも特に何も言いませんでしたが、少なくとも仲が良いとは決して言えない状況に、少しばかり不安を抱えていました。
 
そんなある日。
大学が早く終わり家に変えると、机の上にはお母さんの携帯電話。
 
何となく気になって、お母さんの携帯を見てみる私。
するとそこには、ぎっしりと、お父さんとお母さんの「離婚についての話し合い」が行なわれているメールがあったのでした。

動揺する私。
そのメールは一ヶ月以上、1日数通ずつされていて、私にばれないようにやりとりをしている様がはっきりとわかりました。
家で話すと私がいるから、メールという手段を取っていたのでしょう。
 
離婚に関しては、二人とも「避けられない」と認識している様子。
しかしその具体的な話しになった時、メールにあふれている文言は、「私の名前」だったのでした。
 
『○○(私の名前)が大学を卒業するまでは離婚はしない』
『卒業して就職し、一番大変なときに離婚していいのか?』
『結婚するまでかな?』
『わからない。それも相手方に迷惑な気もする』
『それより、親権は?』
『○○も大人だから、自分で選ばせるか』
『そんな酷な選択を○○に押し付けていいの?』

 
そんなやりとりがたくさん。
結局離婚という方向性は固まっていても、具体的な着地点にまでたどり着けていないようでした。
 
泣きながらそのメールを見て、どうしようと思った私。
少し落ち着いた後に、一つの決意をしました。
その決意を、お父さんとお母さんにぶつけようと、その日の夜に行動を起こします。

最初にお母さん、それからしばらくしてお父さんが帰宅。
相変わらずリビングの空気はピリッとしています。
 
「二人ともさ、ちょっと話があるんだけど」
 
基本的にふわっとしたキャラの私ですが、今まで両親に見せたことない位、鬼気迫るトーンで、話しを始めます。
 
「これ、見たんだ」
 
お母さんの携帯を取り出し、二人にかざします。
 
「離婚する気なの?」
 
まずい、という様な顔をする二人。
しかし下手に嘘をつくことはせずに、それを認めました。
 
私は、絶対に二人に離婚してほしくありません。
何が原因で、二人がここまでこじれてしまったのか、わからない。
けど、昔は本当に仲が良かった。
だから、私は絶対に自分が二人をまた仲良くなる様くっつけると決意したのでした。
 

「私は、絶対に離婚は反対」
「お父さんもお母さんも大好きだし、どっちかがいなくなるとか本当に無理」
「どうしても離婚したいというなら、もう二人の前に二度と現れない」

 
強行姿勢に、戸惑う二人。
その後、色々と離婚を考え始めた理由を二人で話してくれました。
すれ違いや、価値観の違いに、お互いが嫌気をさしたと。
 
それでも、私は、離婚をさせたくない。
私が、二人をやり直させる。

「じゃあ、私が絶対に二人を仲直りさせる」
「この家を楽しくさせるし、家族のお出かけもいっぱい企画する」
「二人が、3人で居てよかったなと思うように、私が色々頑張る」
「それで数年、様子見て。もしそれで大丈夫だったら、離婚の話しは一切しないで」

 
強行姿勢を貫いて、その日の話し合いは終了しました。
それから、本当に3人で過ごす時間を増やすようにしました。
無駄に家族でトランプしたり、ゲームをしたり。
それが無駄に終わってしまったとしても、絶対に後悔をしないようにと、なるべく多くそうした時間を共有しようと頑張りました。
 
それから2年。
一言、お母さんに言われました。
 
「最近、家族で過ごす時間が楽しい」
「○○のおかげだよ。ありがとう」

 

離婚しない、とは言ってはいませんが、今まで聴くことのなかった言葉。
とても嬉しくなり、思わず少し泣いてしまいました。
 
私はやっぱり、この3人が好き。
この3人でずっと仲良くいれるよう、これからも頑張っていきたいと思います。

 

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